大人が知っておきたい「ヴィーガン」って何?
こんにちは!ロータス リチュアルズです。
『SDGs(持続可能な開発目標)』の浸透と同時によく聞かれるようになった「サステナビリティー」。
今、わたしたち世界中の人々が共通の目標として取り組んでいるのが、資源を大切に地球環境を守り、
未来の世代も美しい地球で暮らしていける「サステナブル(持続可能な)社会」の実現です。
そして、この「サステナビリティー」と併せて「ヴィーガン」という言葉も目にする機会も多くなってきました。
「ヴィーガンって肉・魚類や卵、乳製品を摂らない完全菜食主義でしょ?」と思っている、そこのあなた!
ヴィーガンについて、もう少し深く知ってみませんか?
ヴィーガンとは、「可能な限り動物の搾取や、動物への残虐行為をしない」主義や生き方のことをいいます。
食生活だけでなく、身に付ける衣類なども動物性製品・動物由来のものを取り入れないという考え方です。
この考えは、動物愛護のほか、環境保護の観点から生まれたもので、ここが一般的なベジタリアンと
大きく違う点です。
動物愛護はわかるけど、肉類を食べないことでどうして環境保護につながるの?と
動物性製品を生産するための畜産が、地球環境への負荷が高いことは意外と知られていません。
国連の報告によると、畜産業による温室効果ガスの排出量は、乗用車、トラック、鉄道、船舶、飛行機
などの運輸関連よりも大幅に上回るとされています。
その大半は牛から出るおならやげっぷ、糞尿から出るメタンガスによるもの。
牛肉1キロがわたしたちの口に運ばれるまでに、家の電気を全てつけたまま車で3時間走るのと同等の
温室効果ガスが排出されるのだとか。
また畜産業の陰にある、家畜を育てるために必要な膨大な土地や、飼料となる農作物を育てるための
農地の開拓による森林破壊、大量の水の消費なども問題視されています。
アメリカでハンバーガー1個を食べるのは、2ヶ月間シャワーを浴び続けるのと同じこと、
というのだから驚きですよね。
(Netflix製作「COWSPIRACY」より)
地球温暖化だけでなく、資源の大量消費による環境破壊の要因となる畜産業に疑問符を持った人たちが
実行しているのがヴィーガン、と言えるでしょう。
とはいえ、皆が肉食を止めたら畜産業者はどうなるの? 動物性たんぱく質なしでは栄養不足では?などと
いう議論もあり、ヴィーガン否定派も存在します。
この問題はひとつの側面から判断するのではなく、わたしたちを生かしてくれる地球が抱える問題に目を向け、
各々が事実をまずは「知る」ことが大切なのではないか、と思うのです。
ひとや動物、自然について想いをめぐらせ、より豊かな社会を実現するために、わたしたち一人一人が
できることを考えてみましょう。
カナダ・ダルハウジー大学の研究によると、メニューをビーフステーキからサラダに変えるだけで、
車を数日間使わなかった場合と同程度の二酸化炭素排出を抑制できるといいます。
また、生産過程が非効率な牛肉を鶏肉に変えるだけでも排出ガス量は70%も削減できるのだとか。
(AFP通信の記事を参照)
簡単にヴィーガンを取り入れる方法として、かの有名な元ビートルズ、ポール・マッカートニーが推奨する
「ミートフリー マンデー」を参考に、週に1度だけ肉や乳製品を抜いてみる、というのはいかが?
もしくは、日々のおやつや軽食を完全にヴィーガンに切り替えてみる、というのも手軽な方法です。
ヴィーガンスイーツというと手に入りにくいイメージですが、大福や羊羹、おせんべいなど、
わたしたちになじみのある和菓子には、ヴィーガンのものが実はたくさんあるんです。
わたしたちが毎日使う衣類やコスメもヴィーガンフレンドリーでエシカルな(環境に倫理的な)ブランド
が増えています。そのような商品を選ぶことも、消費者としてサステナビリティーへの参加となりますよね。
ロータス リチュアルズも、わたしたちの美しさのために動物の犠牲は必要ない、というポリシーのもと、
「ヴィーガンフレンドリー」「クルエルティフリー」を掲げ、自然や地球環境の保護に貢献する取り組みを
日々努めています。(ロータス リチュアルズのブランドポリシーについては → OUR PHILOSOPHY)
ヴィーガンは、ダイエットや健康維持などを目的とした、一時的で終わってしまうムーヴメントではありません。
みんなで描く豊かな未来のために、それぞれが環境保護について考えること、できること、を
ヴィーガンなライフスタイルを通して見つめてみてはいかがでしょうか?
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